今日はメルセデス・ベンツを購入するにあたり,モデルライフのどの時期に購入した方が良いのかについて考察してみたいと思います.
フルモデルチェンジ直後
私はCLA200dを実車も見ずに購入し日本第一便のロットで納車されました.
●メリット
・フルモデルチェンジ直後の納車は「誰よりも新しい新型車に乗っている」という優越感が味わえるというメリットがあります.
・車はフルモデルチェンジで基本骨格やインフォテインメントシステム,パワートレーンが刷新されることが多いので,長く乗っても陳腐化するリスクは少なめです.
・最近では半導体不足で年次改良で細かな装備がカットされる改悪も認められることがありますので,初期ロットがもっともコストがかかっておりお得感があったというケースもあります.(未来のことは読めないのであくまで結果論ですが・・・)
●デメリット
・初期ものは不具合やバグなどが出し切られていないことも多く,細かい故障に見舞われるリスクが高くなります.ただし新車保証3年間(延長保証に加入すれば5年間)は無償で直してもらえるので金銭面でのデメリットは少ないと思われます.稀に根治困難なトラブルに見舞われるケースもあると思われ,その場合はディーラーに入庫する期間が長期にわたってしまい代車生活になってしまうというリスクはありますが,過度な心配は不要でしょう.
・乗り味についてはモデル末期の熟成されたモデルがいいという一般論もありますが,先代の末期モデルの乗り味が必ずしもフルモデルチェンジ直後の型の乗り味よりも優れているということはないと思います.(車がもっとも進化するポイントはフルモデルチェンジであることは間違い無いので・・・.)熟成不足による乗り味の細かな粗さはあるかもしれませんが,根本的には全面改良されて世に出たモデルの乗り味が極端に悪いということはないかと思われます.
・初期ロットは値引きが渋いです.正規のキャンペーンがあれば別ですが,そうでもないと値引きゼロとなるリスクもあります・・・.
・デビュー直後なので当然,認定中古車を買うということは不可能です.
・3年乗ってもマイナーチェンジ前なので現行の前期型として高く売り抜けることができる可能性があります.
マイナーチェンジ直前
デビュー3年経過したあたりになります.
●メリット
・初期不良は洗い出されたモデルになり,不具合リスクはある程度減っていそうです.
・値引きがやや拡大してきていることが期待できます.
・初期ロットの車たちが認定中古車として購入できるようになり,割安で車を手に入れられるようになります.
●デメリット
・マイナーチェンジが数ヶ月〜半年後などに実施されるリスクがあります.(場合によっては本国で既にマイナーチェンジ型が発表されている場合もあります.見た目について新旧どちらが好みかしっかり吟味しましょう.)
・「前期型」という扱いになるので,リセールが落ちやすいです.
マイナーチェンジ直後
デビュー4年目あたりになります.
●メリット
・ある程度大きな改良が入った後のモデル「後期型」となるので,前期型よりも各所の信頼性は上がっていることが多いです.
・一応,次のフルモデルチェンジまで3年程度の猶予はあるので,「マイナーチェンジ直後の新型車」に乗っているという満足感が味わえます.
・中古を狙う場合は「前期型」の価格が下がっているのでさらにお得感が増している場合が多いです.
●デメリット
・値引きはマイナーチェンジ直後のためある程度引き締められている場合が多いです.
・モデルによりますが,前期型と外観の違いが乏しく,「新型車」という感じが得られにくいケースもあります.
・3年乗って中古で手放す際にはモデル末期になっており,リセールバリューはあまり期待できません.
モデル末期
デビュー5,6年目あたりになります.
●メリット
・乗り味についても年次改良が重ねられ,熟成の味と呼ばれるものになっている可能性が高いです.
・信頼性も期待でき,故障リスクは低めでしょう.
・値引きは非常に大きくなります.100万円以上の値引きもあり得るでしょう.
・認定中古車も多く出回っている時期であり,値崩れも激しく,かなり安く入手できる時期でもあります.
・次期型の予告デザインが嫌い,現行型のデザインが非常に好きという方にとっては新車で買えるラストチャンスの時期になります.
●デメリット
・新車で買っても新型車っていう感じは皆無です.(中古車で買ったのかと思われる可能性もあり得そうです)
・購入後1年前後でフルモデルチェンジしてしまうので,すぐに「旧型」となってしまいます.
・3年乗って手放す場合は旧型になってしまっているのでリセールバリューは全く期待できないでしょう.
まとめ
ミーハーな人は喜んで初期ロットに飛びつくでしょうし,故障リスクをできるだけ回避したいという人は好んで後期型を乗り継いでいらっしゃると思います.私は「デザインに惚れた」なら迷わず初期ロットに飛び付くべきですし,「実用車として買う」のであれば発売時期にとらわれずに値引き込みの新車価格と認定中古車価格をじっくり比較しながら好みの1台をお得に入手するという方針で良いかと思っています.リセールバリューを最優先で考慮するのであれば輸入車ではなく,レクサスSUV系のフルモデルチェンジ直後あたりを狙うのがもっともお得感が高くおすすめだと思われますが・・・.
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