私はCLA200dに乗っています.
2019年の夏に先行予約が始まってすぐに実車を見ずにディーラーへ行き,契約しました.
その頃には価格もグレード構成も一般には公開されていませんでした.
私は予算的な理由もあり,CLA180を買うつもりで商談を開始しましたが,まさかの180は導入時期が未定とのことで200dがエントリーグレードですと言われてしまいました.
(結果的にはCLA180は2020年春に導入されました.)
結果的には当時実施されていたメーカーオプション半額キャンペーンにも背中を押され,なんとか200dを購入して結果的には大満足しています.
ただ,当時180のグレードがあったら結構悩んだだろうなぁと思います.
180と200dどちらを買うべきか問題について考察してみます.
価格は?
CLA180の本体価格は497万円です.公式サイトの見積もりシミュレーションでは諸経費は234540円とされ,合計は約520万円です.
CLA200dの本体価格は531万円です.公式サイトの見積もりシミュレーションでは諸経費は82950円とされ,合計は約539万円です.
車両本体価格では34万円差ですがクリーンディーゼルの減税の影響で諸経費が割安になり,結果的には19万円まで差が縮まります.
エンジンスペックは?
CLA180は1.33Lの直4ガソリンエンジンで最高出力136PS,最大トルク200Nです.
CLA200dは2Lの直4ディーゼルエンジンで最高出力150PS,最大トルク320Nです.
最高出力は大きな差はありませんが,トルクは1.6倍違いますので,日常の速度域でアクセルを踏み込んだ時のグッと前に出る力強さはかなり差があります.
燃費は?
CLA180の燃費はWLTCモードで15.3km/Lです.(市街地 10.9,郊外 15.6,高速18.1)
CLA200dの燃費はWLCTモードで18.8km/Lです.(市街地 14.0,郊外 18.2,高速 22.6)
燃費面ではやはり200dの方が有利です.
ディーゼルエンジンが苦手とされる市街地でもガソリンエンジンよりもモード燃費は優秀です.
使用燃料もガソリン180がハイオクですが,200dは軽油ですので燃料代ではそれなりに大きな差がつきます.
フィーリングは?
CLA200dのOM654q型ディーゼルエンジンは4気筒ディーゼルとしてはかなり静かでディーゼルエンジン特有のガラガラ音はしません.
ただ,アイドリング時にステアリングに伝わる振動はガソリンモデルよりも少し大きめです.
加速時のエンジン音もガソリンモデルとは音色が異なるので試乗は必須だと思います.
(とはいえかなり神経質な人でなければ気にならないレベルだとは思います.)
運動性能面ではディーゼルの豊かなトルクのおかげで200dでの中間加速は本当に気持ちいいです.150PSしかありませんが,力不足感は皆無です.
200dに乗り慣れた体で180に乗ると,加速のシーンで線の細さを感じてしまうことはありますが,180でも普通に走るなら必要十分です.
ディーゼルエンジンのデメリットは?
ディーゼルエンジンでは500km程度の走行毎に定期的に発生する「DPF再生」というイベントがあります.
DPF再生が行われている最中は燃費が極端に悪化します・・・
それでもトータル燃費自体は180を確実に上回るとは思われます.
また,ディーゼルエンジンはチョイ乗りばかりしていると煤が溜まって不具合が起きる可能性が囁かれております.
全く遠出をしないという人には正直,積極的に200dはおすすめし難いです.
ディーゼルの真骨頂は圧倒的な高速燃費(25km/L以上が期待できる)でもあるので,高速走行機会が多い人はディーゼル1択です.
なお,200dはアドブルーと呼ばれる尿素水を補充する必要がありますが,こちらも非常に安いので大きな負担にはなりません.(メンテナンスプラスなどに加入していれば無料です.)
まとめ
実質20万円以下の価格差で200dが選べるのはお得だと思います.
逆にいうと1.33LのハイブリッドでもないガソリンエンジンのCLA180は相対的に割高感があると言えるかもしれません.
1.33Lの車に500万円以上出すのは抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか?
その点,200dなら欧州クリーンディーゼルの魅力を存分に味わうことができるので,輸入車に乗っているという特別感を感じやすいと思います.
高速走行の燃料代はプリウスよりも安上がりになりますし,立派なエコカーとも言えますので特別感が増しますよね.
街乗り専用車としてチョイスするならCLA180がおすすめですが,年に数回は高速道路を利用するという方はできるだけ200dを選んだ方が幸せになれるかなぁというのが今回の結論です.
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