メルセデス・ベンツ日本は2022年1月18日,CクラスベースのクロスオーバーモデルC220d オールテレインを発表しました.
オールテレインとはステーションワゴンをベースに車高を上げたクロスオーバーモデルになります.
ボルボでいうV60と V60クロスカントリーの関係性と同じですね.
Cクラスのオールテレインのグレードは220d 4MATICのみとなります.
ボディサイズは?
ボディサイズは4760×1840×1495mmとなっておりベースとなったステーションワゴンよりも20mm拡幅され,車高は40mm上げられています.
ただし,最低地上高は150mmに留まります.元々のC220dステーションワゴンの最低地上高が110mmと極めて低いこともあり,クロスオーバー化されても最低地上高は低めですね.
全高は立体駐車場に入るサイズに収まりますのでSUV系モデルでは困るという方には重宝されるかもしれません.
価格は?
パワートレインはC220dステーションワゴンを基本に4MATIC化されており,価格は91万円高の796万円です.
ステーションワゴンではオプションのヘッドアップティスプレイ,ARナビが含まれるベーシックパッケージ(15.4万円)が含まれておりますので,実際の価格差は75万円程度となります.
ダイナミックセレクトには「オフロード」,「オフロード+」のモードが追加されており,悪路走破性が高められています.
4MATIC化のコストも考慮するとまずまず妥当な価格と言えるのではないでしょうか.
なお,AMGラインとリヤ・アクスルステアリングの設定はオールテレインにはありません.
メルセデス内の競合は?
ボディタイプとしては1クラス上にEクラスオールテレインが966万円からあります.
ただしこれは200万円近くも離れているので,価格が近い競合としてはGLC220dやGLB200dあたりとなってくる可能性が高そうですね.
GLCはモデル末期なので購入を躊躇う人も多いかもしれません.
GLB200d 4MATICはAクラスベースの車であり,やはり安いです.
フルオプションにしても684万円程度とC220dオールテレインよりも100万円程度安くなります.
オールテレインという独特の優雅な世界観はメルセデスらしく,私は好意的に感じていますが,SUVブームでGLBは空前のヒットとなっているので売り上げでGLBを超えるのは難しいのではないでしょうか.
他メーカーの競合は?
ボルボV60クロスカントリーが筆頭でしょうか?
こちらは上級グレードでも674万円〜となっており,C220dオールテレインより100万円安いです.
やはりセダンのCクラスでもライバル車よりもやや割高なプライスが話題になりましたが,クロスオーバーのカテゴリーでもプレミアムな値付けとなっていることは間違いないようです.
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