CLA200dには8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」が搭載されています.
実はCLA180や250は7速DCTですが,200dは8速となっています.
この8速DCTは新開発のメルセデス内製のようです.
ギクシャク感を感じるシーンも稀にあるものの,基本的には通常のトルコンATのように滑らかに変速してくれます.
(むしろ,もう少しシャキシャキ変速してくれた方がDCT感を感じるとも言えます.)
DCTのギクシャク感については下記記事もご参照ください.
昨今,トランスミッションの多段化は進んでおり,レクサスLCなどでは10速ATが搭載されていますし,メルセデスでもCクラス以上は9速ATとなっています.
実際,8速DCTのCLA200dに乗っていて,これ以上の多段化が必要と感じるかどうかについてレビューしたいと思います.
街乗りでは8速までで問題なし
街乗りで加速していくシーンでは何のギクシャク感もなく,次のギヤへトントンとシフトアップしてくれます.
8速は特にビジーすぎるような感じもなく,エンジン回転の美味しいところを適切に使用する上で最適かと思います.
変速プログラムについては2速だけ2000rpmを超えるようなところまで引っ張り気味の制御になるのがエンジン騒音面でやや気になりますが,そこまで大きな問題ではありません.
高速領域では9速があってもいいかなぁとは思う
高速道路では85km/h程度でトップギヤの8速に入ってしまいます.
100km巡行でもエンジン回転は1400rpm程度ではありますが,新東名などで120km巡行するにはエンジン回転がやや高くなりやすくなってしまいます.
燃費も85km/h程度で最も伸びる感じなので,120km巡行ではいくら空力性能の高いCLAと言えども燃費は下がってきてしまいます.
Cクラスなどのように9速まであればより高い速度域でも最適な回転数を維持できるので理想的かなぁとは感じてしまいます.
ただ,8速で高速巡行している際にはある程度回転数が高く回っているため,そのままアクセルを踏み足してもキックダウンせずにディーゼルのトルクで気持ちよく加速してくれるのは美点だと思います.
まとめ
8G-DCTはトルコンATのように滑らかな変速をしてくれることが多く(完璧とまでは言えないが・・・),適度にスポーティーでダイレクト感のある変速も味わえるのでCLAのキャラクターにはあったトランスミッションだと思います.トルコンATより燃費を稼ぎやすいDCTなので,燃費面でも大きく寄与してくれているのだと思います.
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