私が普段乗っているCLA200dには8速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)が搭載されています.一方,CLA180やCLA250は7速DCTです.7速DCTは先代モデルから採用されていましたが,8速はメルセデス内製で新型A200dで初登場したトランスミッションです.
一般にDCTはギクシャクすると言われていますが,どうでしょうか.オーナー目線で書いていきたいと思います.
低速でのシフトダウン時はギクシャクする.
CLA200dが納車された当初はアクセルペダルコントロールに不慣れなせいで低速でのシフトダウン時のギクシャク現象が結構多く発生しました.渋滞中などで20km/h程度の速度で走行中,アクセル開度20%くらいの状態から一気に0%へアクセルペダルを素早く戻すと前につんのめるような形でショックが発生します.ゆっく〜りとアクセルペダルを戻す習慣をつけるとこの現象はだいぶ緩和されます.
それでも20km/hからアクセル開度0%で3速や2速で惰性走行中,次第に速度が落ち,疑似クリープが発生する速度域まで低下する瞬間に減速度がやや強くなるという違和感はぬぐいきれません.クラッチの滑らせ具合が変わるからでしょう・・・.なお,1速は発進専用ギヤであり,減速時は0km/hになるまで2速です.(もちろんパドルシフトを使ってあえて1速に落とすことは可能です.)
発進時を含め,シフトアップはトルコン並みに滑らか
ゼロ発進時も含めて,シフトアップは極めて滑らかにこなしてくれます.トルコンATだと言われても信じてしまうくらいです.一方,シフトアップの際の回転落ちや歯切れ良い感じはAudiなどと比較して感じられません.良くも悪くもまったりした変速スピードです.DCTのメリットは素早い変速スピードにあると思っていましたので,この点はややスポーツマインドを削がれる感じがしてマイナスポイントと言えるかもしれません.そんなあなたにAMGモデルをどうぞということなのでしょうがw.過去に代車で乗ったA180系の7G-DCTは加速時のシフトアップで息継ぎ感のような失速感をわずかに感じるシーンがありましたが,200dは豊かなトルクもあってか失速感を感じるシーンはありません.
低速時,アクセル開度0%からの中間加速はギクシャク.
交差点を曲がり終えて,さぁ加速!というようなシーンでアクセル開度0%の状態からアクセルペダルをやや強めに踏むと,ギヤが一気に噛み合うような感触とともにやや強めのシフトショックを感じるシーンがあります.やはり低速時は特に意識してゆっくりとアクセルペダルを踏まないと滑らかな運転は行いにくいです.
坂道発進は油断すると下がってくるのでHold機能を使いましょう.
立体駐車場などで上り坂で停車して坂道発進を行う際はAT車ではクリープが強く,基本的に下がるシーンはありませんが,DCTは普通に下がってきてしまうシーンが発生します.ブレーキペダルを奥まで強く踏み込むと電動パーキングブレーキによるブレーキホールドが作動しますので,上り坂で停車するシーンではこの機能を必ず使いましょう.Hold状態からの再加速は極めて滑らかかつ自然に可能です.
このようにちょっと癖のある8G-DCTですが,ディーゼルエンジンとともに低燃費性能に貢献し,高速域では絶妙な加速感を演出するカギにもなっているメカニズムです.癖を掴んで快適ドライブを今後も行なっていこうと思います.
コメント
初コメントです。
cla200dオーナーです。
DCTについて、中間加速時のギクシャクが気になっていましたが、ディーラーでの説明が下手で伝わりませんでした。
まさに、同じ現象で、cla200dの個性と納得しました。
とても、参考になり、嬉しくなりました!
コメントありがとうございます.
参考にしていただき嬉しいです.
DCTは癖をつかんでドライバー側が合わせながら丁寧なアクセルワークをすればあまりギクシャクは気にならなくなりますよね.
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします.