【メルセデス・ベンツ】CLAとGLA/GLBに搭載される4MATICは制御が別モノ【燃費は？】

　メルセデス・ベンツには前輪駆動系の「MFA-2プラットフォーム」を採用した車としてA，Bクラス，CLA，GLA，GLBがあります．

　基本的にはパワートレインや装備の構成は共通化されています．

　そんな中，プレスリリースを眺めてみると，4輪駆動システム「4MATIC」の名称は共通ですが，CLA250に搭載される4MATICとGLA/GLBの4MATICは制御が別物であると分かりました．

可変トルク配分型の四輪駆動システム「4MATIC」はあらゆる路面状況において常に最適なトラクションを発揮し、高い操縦性と走行安定性を実現します。通常はほぼ100%前輪駆動で走行し、状況に応じて効率的に後輪にトルクを配分します。オフロードや雪道などでは瞬時に適切なトルク配分を行い、高い操縦性と走行安定性を確保。オンロードでもコーナリング時に積極的に後輪にトルクを配分し、俊敏なハンドリングと高い安定性を実現します。

http://guide.jsae.or.jp/topics/263975/

　こちらがCLA 250 4MATICのシステム解説です．FF系にはよくある制御で通常時はほぼ100％前輪駆動，滑りやすい状況になったら後輪にもトルクが瞬時に配分されるというシステムです．

　燃費には良いかもしれませんが，生活四駆といった制御ロジックですね．

4MATICはドライバーがダイナミックセレクトのスイッチを操作することで、基本の前後トルク配分比を変化させることが可能となっています。四輪駆動クラッチを制御する特性マップは3つあります。一般的な走行状況における基本的な前後トルク配分比は、ドライブモード「ECO/コンフォート」で80：20、「スポーツ」では70：30となります。一方、オフロード走行では、四輪駆動クラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、基本トルク配分は均等に50：50となります。どのモードにおいても路面状況に応じて連続的にトルク配分比を変化させることで、常に最適な駆動力の伝達を可能にし、オンロードでの安定性や効率性とオフロードでの走破性を高次元で両立しています。また、センターコンソールにあるダイナミックセレクトのスイッチで「オフロード」を選択すると、トルク配分やABSのマネジメントにより、悪路走破性を高めます。

http://guide.jsae.or.jp/topics/283139/

　一方，GLA，GLBに関しては上記のように常に後輪にもトルクが配分されているシステムとなっています．

　いかにもSUVらしい制御です．

　燃費についてはデビュー当初の数値で

　CLA200d（FF）が18.4km/L，CLA250 4MATICが12.8km/L

　GLB200d（FF）が17.5km/L，GLB 250 4MATICスポーツが12.0km/Lとなっています．

　こうして比較してみると生活四駆のような制御のCLA250 4MATICも本格派のGLB 250 4MATICと燃費差は同等レベルだと分かります．

　それならCLAの4MATCの常時後輪にある程度トルクを配分してもらいたいような気もしてきますね・・・．

　ちなみに価格差についてはなぜか現行GLA/GLBの200d 4MATICはガソリン180と比較して値上げ幅がかなり少ない設定になっています．

　ガソリン・ディーゼルの好みはあるとは思いますが，お得感だけでいうとGLA/GLB 200d 4MATICはお得です．

【メルセデス・ベンツ】GLA，GLBの200dはお得感が異常【180は損！】

　メルセデス・ベンツのAクラスファミリー（Aクラス，Bクラス，CLA，GLA，GLB）は基本的に1.33L直4ガソリンターボエンジンの「180」グレードと2L直4ディーゼルターボエンジンの「200d」がラインナップされています．　...

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2023.01.22