CLA200dには2L直列4気筒のディーゼルエンジン「OM654q」が搭載されています.
最高出力は150PS,最大トルク320Nmを発生し,国内で普通に乗る分には必要十分以上のパワー感です.
とはいえ,ディーゼルエンジンなので,ガソリンエンジンと比較すると,騒音・振動面で若干劣ります.
メルセデスのAクラスファミリーで比較するとA250の4気筒ガソリンエンジンが最も振動が少なく,次にA180の4気筒ガソリン,その次がA45SとA200dが同レベルという印象です.(A35は未試乗です・・・)
A45Sのガソリンは振動面よりもパワーに全振りしたハイパワーエンジンなので,ステアリングから伝わるエンジン振動はA200dのディーゼルと同等でした.
さて,我が家にはCLA200dとDS3クロスバック(1.2L3気筒ガソリンエンジン)があり,実家には現行型のポロ(1L3気筒のガソリンエンジン搭載)があります.
これらを最近,一気に乗り比べる機会があったのでエンジン振動面を中心に印象をレビューしたいと思います.
まず,一番振動が目立つのはDS3クロスバックの3気筒です.プジョー,シトロエン,DS系では長年使用されているエンジンオブザイヤー受賞歴もあるエンジンなのですが,アイドリング中の振動は結構目立ちます.
絶対的な振動レベルはCLA200dと同等なのかもしれませんが,アイドリング回転数での回転の滑らかさが4気筒ディーゼルの方が粒が揃った感じがあるので,3気筒ガソリンの振動が目立ってしまっている印象です.
一方,VWポロのエンジンは1L3気筒ですが,DS3クロスバックほどは振動せずに3気筒を感じるシーンは少なめです.
アイドリング振動はこの3車種の中で最も優秀かもしれません.
結局,エンジン振動はエンジンの気筒数のみでは決まらず,エンジンマウントの防震性能などに大きく依存するのだと感じさせられます.
昨今,コンパクトカーは軒並み3気筒化されていますが,4気筒ディーゼルの振動面でのネガはこれらと比較すると全く遜色ないと言えると思います.
音については振動面以上にどの程度遮音に気を使った設計かによって変わってきますが,エンジン回転音の上質感は上記3車種の中ではCLA200dの4気筒ディーゼルが上質で滑らかに感じてしまいます.どうしても3気筒ガソリンは「軽快」という回転フィールになってしまい,「上質」と呼べるフィーリングを出すことは困難なようです・・・.
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