【メルセデス・ベンツ】Aクラス，CLA 2021年秋の年次改良【改悪？その5　結局どの仕様を買うべきか・・・】

　これまで連日，Aクラス，CLAの2021年秋の年次改良（2022年モデル）について考察してきました．

　本日は最終的にどの仕様を選択すべきかについて考察したいと思います．

AMGラインの値上げが痛い

　2022年モデルではAMGラインが9.1万円も値上げされました．マルチビームLEDヘッドライトは確かに魅力的ですが，AMGラインで35.7万円はあまりにも高額です．今回，リヤのプライバシーガラスはAMGラインの装備となり，標準装備から除外されましたが，カー用品店でフィルムを貼ってもらうことで代用可能です．アンビエントライトは標準装備化されている（これまでCLAではAMGラインの装備であった）ので，尚更，AMGラインを選ぶ動機になりにくいですね．

アドバンスドパッケージにアドバンスドサウンドシステムが除外されたのも痛い

　これまでアドバンスドパッケージには10スピーカーのアドバンスドサウンドシステムが含まれていました．今回2022年モデルからはそれが廃止され，代わりにジェスチャーコントロールでルームランプ操作やお気に入り呼び出しが可能になるMBUXインテリア・アシスタントが装備されることになりました．ヘッドアップディスプレイ，360度カメラは確かに魅力的ですが，アドバンスドパッケージの23.3万円も2021年モデルの21.3万円より値上げされており，魅力が薄れますね・・・．CLAではブランドロゴプロジェクターライトも装備されますが，これはディーラーオプションで装着可能なものですし・・・．

結局，素の仕様+社外品の後席ガラスフィルムがおすすめ

　2022年モデルではアンビエントライトも標準化されましたし，あえてオプションを盛らずに素の仕様+社外品の後席ガラスフィルムが最もコスパの良い選択肢となる気がします．

素のモデル同士での2021年モデルと2022年モデルのCLA200d価格比較

　2021年モデルのCLA200dにナビゲーションパッケージのみ装着した場合の価格は523.1万円です．

　2022年モデルはナビが標準装備化されているのでCLA200dの素の価格は531万円です．

　2022年モデルではテレビ機能，Qiワイヤレス充電，前席シートバックポケット，荷室の12V電源ソケット，後席プライバシーガラスが廃止され，アンビエントライトが追加されます．（テレビ機能は納車後のオンライン購入11.9万円で追加できますが・・・．）

　それでも値上げ幅は7.9万円で1.5％程度に抑えられているのでまだ良心的と言えるのかもしれません．とはいえ，テレビ機能やその他，廃止されたアイテムの分を考慮すると20万円程度の値上げではありますね．

フルオプション同士での2021年モデルと2022年モデルのCLA200d価格比較

　フルオプション（AMGライン，AMGレザーエクスクルーシブパッケージ，アドバンスドパッケージ，メタリックペイント，パノラミックスライディングルーフ，2021年モデルのみナビゲーションパッケージ）での価格比較をおこないます．

　フルオプションでの2021年モデルは616.5万円です．

　一方，2022年モデルは638.2万円です．

　フルオプション比較で2022年モデルはテレビ機能，10スピーカーのアドバンスドサウンドシステム，前席シートバックポケット，Qiワイヤレス充電，荷室の12V電源ソケットが廃止され，MBUXインテリア・アシスタントが追加されます．

価格差は21.7万円です．値上げ幅は3.5％になります．これだけの装備が削られてこの価格差は正直痛いです．実質的には35万円前後の値上げでしょう．

結論

　やはり素の仕様+社外品の後席ガラスフィルムがおすすめと言えそうです．現在30万円分の新車購入サポートが受けられるキャンペーンも展開されていますので，素のCLA200dであれば501万円+諸経費で購入することが可能となります．（延長保証などは別途かかりますが・・・・）

　AMGラインの外装と比較するとスポーティーさは薄れるものの，18インチホイールは標準装備ですし，アンビエントライトも標準装備です．十分にお値段以上でかっこいい車だと思います．