昨今,オールシーズンタイヤが流行しています.
ガッツリ雪が降る地域ではないものの,冬場にスキー場などへ行く機会があるという人がターゲットとなっているようです.
オールシーズンタイヤは夏タイヤに近いドライ,ウエット性能および耐摩耗性を持ちながら,スノー路面にもある程度対応できるというのが売りです.
ただし,凍結路面におけるグリップ性能はスタッドレスタイヤに大幅に劣ることがデメリットです.
私は冬場は雪がガッツリ降る地域に住んでいるので,12月〜3月はスタッドレスタイヤに履き替えて過ごします.
私は走行距離は年間10000km程度ありますので,この運用でいいと思いますが,意外とチョイ乗りしかしない高齢者などは年中スタッドレス運用もありなのではないかと考えたりもしています.
例えば私の祖母などは本当に近所のスーパーとの往復しか車を使用しません.高速道路など全く使いません.
つまり年間走行距離は極端に短く,走る速度域も概ね時速40km以下のことが多いです.
このように極低速域に特化した場合は年中スタッドレスでもいいのではないかと思います.
昨今のスタッドレスはドライ,ウエット性能や耐摩耗性も向上してきており,街中をゆっくり走るということにおいてはドライ,ウエット性能に不満を抱くことは全くありません.
それならば1年中スタッドレスの方がいいのかもしれないと思うのです.
オススメ銘柄はダンロップのウインターマックス02です.
最新モデルのウインターマックス03に比べてアイス性能は22%劣りますが,耐摩耗性やドライ性能は上です.
ブリヂストンや横浜の発泡ゴム系よりもロングライフです.
オールシーズンタイヤより強力なアイス性能が期待できます.
ダンロップでは耐摩耗性よりもアイス性能を重視したウインターマックス03でも2万キロの耐摩耗性を明記しているので,よりロングライフな02であれば夏タイヤに近い耐摩耗性が期待できます.
そして4年間ゴムの硬化を抑制する性能を持っています.
つまり,限りなくオールシーズンタイヤに近いものとして使えるものだと思われます.
私は前車セリカには冬場はウインターマックス02を装着していましたが,剛性が高く,夏タイヤと遜色ない操縦性でした.フワフワした感じもほとんどなくロードノイズも夏タイヤと大差ありませんでした.
雨の高速道路を走行しましたが,特別大きな不安は感じませんでした.
燃費性能についてもかつてのエコタイヤEC201よりも良好な転がり抵抗を実現しているので問題ありません.
もちろん,雨の高速道路についてはオールシーズンタイヤよりもハイドロプレーニング現象のリスクは高くなると思われるので,速度は控えめにしたほうがいいとは思われますが,スキー場などに行くシーンでリスクが高いのはハイドロプレーニング現象よりも凍結路面であることは明白です.凍結路面の安心感はオールシーズンタイヤでは得られません.
なので,走行距離が年間5000km少々の人であれば年中ウインターマックス02を履いて,4年毎に交換するという運用もアリなのではないかと考えます.
ただし,このような運用は車雑誌などでは全く推奨されていません.いざという時のウエットグリップが劣るという点も理由の一つとされています.
真夏も紫外線に晒されることでスタッドレスタイヤのゴムの硬化が進行するリスクもあるのかもしれませんのであくまで自己責任でお願いいたします・・・.
特に夏タイヤの性能にこだわりはなく,屋根のある車庫で車を保管できるサンデードライバーなどにはウインターマックス02を一年中履く運用は最適解かもしれません.
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