医師の当直について

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日常
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 前回,医師の睡眠時間について書きましたが,その睡眠時間を削る原因となっているのが当直です.病院は夜も必ずだれか医師がいなければならないので,当直できる医師が交代交代で日々当直業務をこなしています.当直業務は,病棟急変のみならず,救急外来も担当します.

 夜間当直でどの程度眠れるのでしょうか?それは病院によると言えます.夜間も多くの患者がやってくる基幹病院で働いていた時には,数時間眠れればラッキーというレベルで深夜も絶え間なく急患がやってきました.そしてほぼ徹夜の状態で翌日の外来業務に突入します.

 当直明けは午後から帰れるという建前の病院もありましたが,午後にもやらなければならない仕事(外来や救急当番など)があたっていることも多く,なかなかに上手く帰れないことも多かったです.

 つまり,平日に当直が入っていると,36時間ぶっ通しで働くということがザラにありえるということです.

 当直は急患を診るため,通常の予約患者を診る再診外来と比較して,鑑別診断を挙げながらの慎重な対応が求められますし,相談できる他の科の医師もいませんので,リスクが高く,緊張感が伴います.

 そのような対応を夜遅くに行い,ひと段落した時点で当直室のベッドに入っても頭が冴えてしまって中々眠れないことも多いです.

 大きい病院では50歳以上の先生方は当直が免除されるというところもありますが,中小の病院では60歳を過ぎた院長先生でも若い医師と同様に当直業務をされており,その身体的負担は相当なものであると思われます.

 当直明けの日は,睡眠不足で思考力も低下しますし,仕事のやる気が全般的に出ないという状況だというのが本音です.私は当直明けは帰宅後,夕飯をたべてすぐに眠ることも多いです・・・.

 本当は交代制勤務などで当直が完全に免除できると医師の働き方も良くなるのですが,十分な数の医師がいない現状では,このような睡眠不足との闘いは当面続きそうです.

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