CLA200dには優れた全車速追従アダプティブクルーズコントロール機能「アクティブディスタンスアシストディストロニック」(ACC)が搭載されています.
この機能は車間距離を4段階から選ぶことができます.
ステアリング右側のスイッチですぐに車間距離を変更できるので,空いた道では最大にして,割り込まれそうな混んだ道では短めの距離を選択することで車の流れに応じた走行が可能になります.
ここまでの機能は他のメーカーでも同様だと思いますが,CLA200dは設定した車間距離と実際の前車との距離がどの程度異なるのかをヘッドアップディスプレイ内に表示してくれます.
前車との実際の距離は車マークのアイコンで表示され,ACCの設定車間距離は道路マークの中で青く囲まれたゾーンとして表示されます.
そして,基本的にはその両者が同じ距離になるようにACCが自動的に速度調整してくれます.
なお,ACCで設定した車間距離は例え最も長い距離にしていても,常に車間距離が一定というわけではなく速度が高くなれば距離を空け,速度が低くなれば距離を詰めるという制御まで行ってくれます.
そして,実は車間距離設定を4段階中どこにセットしていても,信号待ちや渋滞などで完全停止する際の車間距離は常に同じになります.
つまり,車間距離設定を最も長い距離にしていても不自然に前車との距離を空けて停車してしまうということはありません.
また,前車の認識状況は常にヘッドアップディスプレイ内に表示されるので,今,設定距離より詰めようとしているのか,離れようとしているのかということがドライバーは容易に把握することができるので安心して運転を任せることができます.
ヘッドアップディスプレイ非搭載車の場合は運転席側メーターパネルを操作して,前車との距離を表示させることができるので,そちらを利用することになります.
このように非常に優れたメルセデスのACCですが,スバルなどに劣っている点として挙げられるのは,メーター内に自車および前車との距離を表示させるモードにしていても,自分の車のアイコンのブレーキランプがついているのかついていないのかが分からない点です.もちろん,実際は減速度に応じてブレーキランプは点灯しているのですが,スバル車などでは実際に画面内の自車アイコンのブレーキランプも連動して点灯するのでブレーキランプの状況が分かり,より安心感のあるドライブができるのではないかと思うのです・・・.
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