先日,現行型のポロを比較的長距離乗る機会がありました.
普段はメルセデスベンツCLA200dに乗っていますが,その視点でポロについてどう感じたのか書きたいと思います.
やっぱりドイツ車,硬質!!
フォルクスワーゲンポロはBセグメントの世界基準となりうる車です.
やはりドイツ車だなぁと感じる点は多いです.
シートは座面,シートバック共にかなりカッチリと硬めであり,フランス車などの柔らかな感じとは明らかに異なります.
シート表皮はファブリックですが,芯までしっかりと硬さがあります.
長距離運転の疲労度軽減にはホールド性の高い硬めのシートがいいというのはドイツの常識なのかもしれません.
直進安定性は問題ないが,意外とステアリングが軽い
ドイツ車らしい硬質な足回りであり,直進安定性は当然問題ありません.
ただ,意外だったのは60km/h程度の速度域でのステアリングが思いのほか軽い点です.
スイスイとステアリングを切り込んで行ってしまえます.
CLA200dはダイレクトステアリングというギヤ比が可変するステアリングであり,中立付近の応答はかなり緩やかに感じるので,それとは対照的にポロはかなりキビキビと動くような印象です.
慣れるまでは少し切りすぎ気味になってしまいましたw.
このあたりはまったりねっとりしたステアリングフィールのメルセデスとは異なるなぁと感じた点です.
車線逸脱警告がない・・・
ポロの安全装備としては被害軽減ブレーキ,レーダークルーズコントロール,ブラインドスポットモニターなどは装備されています.ただし,フロントはミリ波レーダーのみでカメラは装備されていないので車線逸脱警告やクルーズコントロール中のステアリング制御は一切ありません.この辺りは最新の国産コンパクトよりも劣る部分ですね.
電動パーキングブレーキでない
ポロには電動パーキングブレーキは搭載されていないので,ブレーキホールド機能が使えません.普段はCLA200dでブレーキホールドを頻用しているので,無い車に乗ってしまうと右足がだるいなぁと感じてしまいます.
乾式DCTは意外と問題なし
ポロは乾式7速DCTを搭載しています.ゼロ発進時のレスポンスが少し悪くなる瞬間はありますが,変速ショックは皆無で本当に滑らかにギヤを繋いでくれます.DS3クロスバックのアイシン性8速トルコンATよりもむしろ滑らかに感じたのは意外でした.CLA200dの8速DCTよりは湿式なのでドライバビリティでは乾式より有利な気もしますが,実際は意外と癖は強めです・・・.
1L3気筒ターボでも普段使いは問題なし
ポロは1L3気筒ターボですが特にノイズや振動も気になりません.95ps,175Nmと平凡なスペックですが,日常使いなら遅いと感じることはなく,必要十分なパワートレインだと思います.
まとめ
ポロは非常によくまとまった車だと感じました.もちろんヤリス,ノート,フィットなど2020年以降に登場したコンパクトカーは燃費,運転支援などの進化が目覚ましく,実用品として購入するなら国産の方がコスパは高いかもしれません.ただし,ドイツ車独特の硬質感は格別ですし,国産コンパクトとは異なり街中で同じ車となかなかすれ違わないというのもメリットだと思います.ただ,輸入車としての個性,オシャレさ追求でいくとプジョー208なども強力なライバルにはなってくると思うので,フォルクスワーゲンとしても売り方を工夫しないと少し苦戦する車種となっているのかもしれません.時代はSUVブームなのでポロベースのSUVであるTクロスがかつてのポロのラインを担っているのが実情かもしれませんね.
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