2023年にメルセデス・ベンツ Aクラス,Bクラスがマイナーチェンジされました.
様々な試乗レポートが出回っていますが,今回は清水和夫さんのレポートについてです.
清水さんはメルセデスのディーラーで流されている映像でもADASの紹介などで登場しています.
普段,かなりメルセデス贔屓に評価しているような印象があるジャーナリストです.
そんな清水さんですが,上記のAクラス,Bクラスの動画内で「このセグメントは国産の方が強い」とおっしゃっています.
確かにメルセデスベンツの本領発揮はCクラス以上のFRプラットフォームであることは間違いないでしょう.
Aクラス,Bクラスはマイナーチェンジでも海外で採用されたマイルドハイブリッドすら採用されず,純内燃機関のみとなっています.
国産Cセグメントではカローラやシビックは当たり前のようにストロングハイブリッドをラインナップしていますし,それでいて価格も大幅に割安です.
私の実家にはカローラと同じGA-Cプラットフォームを採用したC-HRがあり,私が運転して長距離ドライブしたこともありますが,市街地レベルでの快適性,静粛性はAクラスよりも上だと思えるシーンも多くありました.
Aクラスはベースグレードで500万円に迫る価格ですが,サスペンションは電子制御ダンパーなどは非搭載で,フロントはストラット,リアはトーションビームです.「これ以上やりようがない」と上記動画でも清水さんは述べています.
つまりCセグメントハッチバックとして大幅に他車と見劣りする走りでは当然ないものの,他車を大幅に凌駕するレベルの飛び道具もないというわけです.
差別化できるポイントは
「ブランド力」
「インテリアの質感」
「ディーゼルエンジン」
「高速安定性」
の4点だと思います.
これらにどの程度の価値を見出せるかによってAクラス,Bクラスの存在価値は大きく変わってくると思われます.
あくまで高級車は趣味・贅沢品の範疇なので最終的には個人の価値観ですね.
この4点を重視しないで,街中中心の足車として使うなら国産Cセグハッチバックで十分だと思います.
そして,本当に上質な乗り味を求める方はCクラス以上にした方が後々無難かもしれません.(私はCLAで十分満足できていますが・・・.)
現行Aクラスファミリーのメカニズムその他については下記雑誌で詳述されておりおすすめです.
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