医学部の専門科目について(基礎医学編)

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医学部に入ったらだいたいどんなカリキュラムで医師国家試験への道のりを目指すことになるでしょうか.医学部医学科は6年制ですのでそれぞれの学年でどんな勉強をするのか見ていきましょう.今回は基礎医学(一般的な臨床ではなく,細胞レベルの研究を行なっている基礎研究者の先生方から講義を受けます.)について記載します.

●1年生:教養科目がメインで専門科目は他の学年より少なめです.細胞生物学,生化学などを高校生物や高校化学の知識の延長として学びました.また,医学への応用を見込んだ統計学についての基礎も学びました.苦手な数学の範疇であり,辛かったです・・・.

●2年生:前期は組織学が大変でした.人間の各臓器の正常な細胞の形態を顕微鏡で観察しながらスケッチを行います.それに平行して各臓器の機能,役割についての知識を習得してきます.標本は本物の人体から作られた貴重なプレパラートであり,割ると非常に怒られます.また,発生学もなかなかに難解でした.受精してからどのように形作られていくのかを学びますが,受精後の日数に応じて形態がダイナミックに変化していくので理解と記憶が大変でした.生理学では人間の生体がどのようにバランスを取って調整していくかを学びました.後期にはいよいよ人体解剖があります.これについては別記事にまとめようと思います.かなり覚えるべき知識量が急増するので大変です.

●3年生:前期は引き続き基礎医学が続きます.2年生では人間の正常な仕組みを学びましたが,3年生では病気になった人体の状態や薬についての基礎を学びます.病理学とは2年生で行なった組織学をベースとして病気になった人体の組織を顕微鏡で学んでいきます.一方,薬理学は病気を治すための薬の作用メカニズムを学ぶことが中心になります.ようやく病気を治すという医師の仕事と密接に関連する分野の登場であり,医師への道のりが少し近づいたと実感したことを覚えています.

次回は臨床医学についてです.

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