私はCLA200dを購入した際には初の輸入車でもあったため「国産車と比較して多少不便なシーンは出てくるだろう」と想像していました.
しかし,実際にはメルセデスはさまざまな面で緻密に作り込まれていました.
ドライバー心理に寄り添うような制御が随所に見られます.
軽めの警告は音を出さずに出してくれる.
CLA200dのステアリングはトルク感知式なので,長い直線道路を走行中はステアリングを握っていないと誤認されることがあります.ただ,そのような場合にもメーターディスプレイ内に警告が表示されるだけで,警告音が出ないのであまり煩わしくありません.
また,レーンディパーチャーアラートについても,白線(点線)を跨ぎそうになった際,隣に接近中の車がいなければ警告はステアリング振動だけで「そっと」教えてくれます.
このあたりのドライバーとの適切な距離感は実によく考えられていると思います.
ハンズフリー通話中はエアコンの風量を下げてくれる
CLAで運転中に着信があった場合はステアリングスイッチひとつで電話を取ることができます.そして通話が開始されるとエアコンの風量が自動的に下げられます.
これによりハンズフリー通話のノイズが軽減され,通話の明瞭度が向上します.
同様の制御はMBUXで音声認識させるシーンでも発揮されます.
ブレーキホールドの制御が素晴らしい
まず,ブレーキホールをの作動方法が,ブレーキペダルを奥まで踏み込むと作動させられるというロジックになっているのが非常に便利です.
さらにブレーキホールド状態からの走り出しにも飛び出し感がなく,実に自然な制御です.
狭い道では自動で360度カメラが立ち上がる
狭い道で側面に障害物が近いと認識すると自動的にセンターモニターに360度カメラのビューが立ち上がります.
ドライバーがカメラを作動させる時間的余裕がないこともあるため,この制御は本当に生きた道を走る上で最適な制御だと思います.
なお,マニュアルでの360度カメラの起動方法は下記をご参照ください.
まとめ
上記のようにメルセデスの人間との協調性を重んじた開発姿勢は素晴らしいと感じました.それは全車速追従クルーズコントロール(ACC)の制御にも現れていて,ドライバーの邪魔をしない絶妙な強さでステアリングをアシストしてくれますし,車間距離調整も人間並みに自然なコントロールとなっています.
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