今日はCLA200dに標準装備されているダイレクトステアリングについて書きたいと思います.
ダイレクトステアリングという装備は最近カタログを改めて眺めていて初めて気が付きました.
この機能は舵角に応じてギヤ比を変える機構になります.
つまり,舵角が小さいときはタイヤの切れ角をゆっくりにして,舵角が大きくなるにつれてタイヤの切れ角の動きが大きくなるという機構です.
実は10年以上前からメルセデスの多くの車種で搭載されており,Aクラスファミリーでは先代モデルから既に採用されています.
さて,実際走ってみて,どう感じるのでしょうか?
実は全く違和感がありません.
普通の車から乗り換えても,「この車はやたらハンドルが良く切れるクイックな設定なぁ」とは感じないでしょう.
(メルセデスの絶対的な小回り性能は素晴らしいですが,ハンドルのギヤ比としてクイックさを実感することはあまりありません.)
むしろ,舵角が小さい領域でのギヤ比をスローにすることにより高速域でのステアリングの過敏さを抑え,直進安定性を出させることがメリットなのではないかと感じてしまいます.
そう考えると,メルセデス独特のややダルっとしたハンドリングもダイレクトステアリングの恩恵と言えるのかもしれません.そして,ワインディングなど舵角が大きくなるようなシーンではステアリングを必要以上に回さずに駆け抜けることができるのも美点だと思います.
なお,プラグインハイブリッドモデルとなるA250eにはダイレクトステアリングは非装着となっています.理由は不明です・・・.
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