CLA200dには優秀なACC(全車速追従クルーズコントロール)であるアクティブディスタンスアシストディストロニックが搭載されています.
先行車との車間距離調整のみならず車線に沿った走行をサポートするステアリングアシスト機能も装備されています.
基本的にステアリングアシストの介入は非常に自然で人間の感性ともマッチするフィーリングで満足していますが,ACC作動中に警告が出ることがしばしばあります.
今回は警告が出がちが場面をまとめます.
長い直線
CLA200dのステアリングはトルク感知式なのでドライバーが10秒以上左右に力を加えていない状態が持続するとハンドルを握っていないと判断され警告が出ます.
長い直前を走行している際などによく出ます.
ただし,この警告についてはまずは画面上に大きな警告アイコンが表示されるだけで警告音が鳴らないためあまり不快ではありません.(当然,画面上の警告を無視し続けた場合は警告音がなりますが・・・)
先行車がいない状態で交差点へ入った時
ACCは基本的には高速道路など自動車専用道路での使用が推奨されていますが,郊外の空いた道などでお世話になることもあります.ただし,車線認識が途切れがちが道では警告音がよく鳴ります.代表例が交差点です.交差点の中には当然車線がありません.先行車がいればそれを目標に追従を継続してくれるので警告が出る頻度は少なめですが,先行車がいない状態で交差点へ入った場合は車線を見失うためすぐさま警告音が発せられます.
トンネルの出口
トンネルの出口では明るさが大きく変わるのでカメラが一過性に車線認識できなくなることが多いようです.トンネル出口では結構な確率でハンドルを握るように警告音が発せられます.
雨の夜全般
雨の夜は肉眼でも白線が見にくくなることが多いです.そんな状況では当然ACCのシステムとしても車線を見失いがちになりますので,警告音が頻繁に鳴ります.
まとめ
メルセデスの優秀な点はステアリングを握っていないという警告の時は警告音を発さずに画面上の警告アイコンのみを表示するという点だと思います.警告音が鳴ってしまうと音楽再生がほぼミュートに近い状態になってしまうのでドライブに水を差される気分になります.システムとしては車線をしっかり認識できているが,あくまでドライバーにハンドルを握るように促す場面(要するに緊急性はない場面)には警告音を鳴らさないのはメルセデスの心配りを感じます.一方,車線を見失ってしまい直ちにドライバーへの注意喚起が必要なシーンではしっかりと警告音で知らせてくれます.トンネルの出口などでの警告が多くなることについては要改善だと思いますが,他の場面はある程度仕方ないかなぁと思います.どうしても警告音が煩わしい場合はステアリングアシストの機能をoffにしてしまうということも可能なのでこのあたりはドライバーの好みに応じてカスタマイズしていけばよいでしょう.
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