内科医で辛いと思ったこと

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 昨日は内科医で良かったと思ったことを書きましたが,今回は内科医で辛いと思ったことについて書かせていただきます.

①仕事のオン・オフが曖昧

 仕事のオン・オフが曖昧なのは辛い点です.内科だけでなく,病棟患者を受け持つ全ての科に言えることかもしれませんが,内科の患者は高齢で不安定な方も多く,予期せぬ急変のために対応を迫られることがよくあります.休日に県外に遊びに行くことは,やや憚られるのが正直なところです.内科医でももう少し年上の立場になれば,後輩に急変時の対応を任せて自分は県外に行くことも容易かもしれないですが,若い間は,なかなか県外へ遊びに行くことは空気的に難しいです.ですので,学会や講演会,資格試験などで県外へ行ける機会があると非常に嬉しいと思ってしまいます.ただ,病院によりますが,多くのところで1週間程度夏休みをもらえるので,その際はここぞとばかりに旅行するようにしています.

②曖昧な症状の患者を引き受けることになる.

 内科は結局のところ,総合診療医に近いポジションを担います.そのため,はっきり診断のつかない曖昧な症状の患者を引き受けることが多くなってしまいます.診断が付かずに出口の見えない患者を受け持つのはなかなかにストレスフルだなぁと感じてしまうことは多いです.

③スッキリ治らない病気も多い.

 内科は高齢な患者を多く受け持ちます.その中には,もはや老衰という超高齢者も多く存在します.外科系であれば手術して完全に治癒する症例が多いかもしれませんが,残念ながら内科は,症状がスッキリせずに,だましだましで帰宅への道筋を探らざるを得ない症例が多くなります.

④当直をしていると多くの患者がやってくる.

 私の勤めている病院では当直医は1人体制です.外科系(特に泌尿器科などのマイナー科)の先生が当直している際は事前に内科系疾患をお断りしていることが多く,救急隊も当直医の専門科を把握しているため,救急患者数や救急搬送される確率が小さくなります.一方,内科医が当直の際には外傷以外は全て受け入れるような感じになるため,深夜でも多くの救急患者がやってきますし,救急車受け入れ要請も多くなります.結果的に当直帯はあまり眠れないことが多く,疲弊してしまいます.(当然当直明けも通常業務です・・・.)

 このように内科医にはデメリットもありますが,やりがいがあることには間違いありません.患者さん・ご家族から「ありがとう」と言われる度に,この仕事をしていて良かったと心から感じます.これからもひたむきに日々の診療を頑張っていきたいと思います.

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