大学病院に残る医師,そうでない医師

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 医師の働き方には大きく分けて勤務医と開業医があるのはご存知の通りだと思います.今回は勤務医を大学病院で働く医師と,市中病院で働く医師に分類して考察したいと思います.

 大学病院というのはただの大規模な病院というわけではなく,教育機関であり,研究機関でもあるという点が市中病院とは大きく異なります.教育機関ですので,医学部の実習生が臨床に参加します.そして,研究機関であるという点が医師の働き方を大きく左右します.

 大学病院は若手の医師は臨床,つまり患者さんの診療にほぼ100%の労力を使います.しかし10年目近くになる医師で大学に残留している先生たちは基本的に「役職」が付きます.具体的には下から順に「助教」「講師」「准教授」「教授」です.そして役職を持っている先生方は基本的に研究者でもあるわけです.研究のための科研費と呼ばれるお金を申請して,予算内で有益な研究を行い,論文発表することで評価される世界です.基礎研究と呼ばれる,試験管を振ったり,マウスやラットに薬剤を投与する研究を行う人や,臨床研究と呼ばれる,大学病院にくる患者さんへ様々な薬の投与や検査を行い,新たな知見を発見する研究を行う人など様々です.

 これらの研究は臨床の仕事が終わってから行うことになるため,帰宅時間が大幅に遅くなります.24時頃まで研究の仕事をしている先生も多くいます.でも彼らは非常に楽しそうです.研究が趣味に思えて没頭できる人種でないと長続きしないですし,大学病院での出世競争に生き残ることは難しいのでしょう.

 一方で,市中病院ではほぼ研究は行われていません.(一部で臨床研究を行なっている市中病院もありますが.)ですので,市中病院の医師たちは臨床業務がほぼ全てとなります.診療科にもよりますが,概ね18時〜20時頃には帰宅できるため,大学病院の医師よりは勤務時間が短いことがほとんどです.そして医師たちも研究のは興味がないという人も多く,出世意識も大学より低い印象です.

 ちなみに私はというと研究には全く興味がなく,臨床を楽しいと感じており,市中病院でまったりと医師生活を送れております.適材適所という言葉は医師の働き方の世界でも当てはまるのです.

 医師の勤務実態をリアルに分かりやすく書いた下記書籍は本当におすすめです.

 ぜひ読んでみてください.

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